脊柱管狭窄症
- 腰を反ると痛みがでる
- 少し歩くと下肢に痛み・シビレが出て休憩する
- 腰から足先にかけてシビレや痛みがある
- 坐骨神経痛がある
- 夜、上向きに寝ていると足がシビレてきて寝られなくなる
腰部脊柱管とは?
1.腰部脊柱管の診断基準
坐骨神経痛 | 臀部から下肢の疼痛やシビレがある |
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間欠性跛行 | 歩行時、疼痛・シビレがある |
腰椎後屈時 | 痛み・シビレがある(ケンプテスト陽性) |
画像診断 | MRIで脊柱管に狭窄が確認できる |
2.脊柱管狭窄症はなぜ起こる?
脊柱管狭窄症は背骨にある「脊柱管」が狭窄し、そこを通る神経が強く締め付けられて起こります。
加齢に加えて、日頃の悪い姿勢が何十年と続いた結果として脊柱管に変形が生じ、脊柱管狭窄症が起こってくると考えられます。
A.脊柱管が狭窄する三大原因
- 椎間板のつぶれ
年齢とともに水分が減り、弾力性を失ってつぶれる - 椎間関節の変形
椎間板の変形により椎間関節が傷み、ゆがみや偏りが生じて変形し、脊柱管を狭める - 黄色靱帯の肥大
姿勢が悪くなると黄色靱帯が肥大し、脊柱管内部へたるむようにせり出して脊柱管を狭める
B.好発部位
第4第5腰椎に多発する。
特にこの部位は腰椎の中でも最下部にあり、負荷が大きく、脊柱管の狭窄が起こりやすい。
3.脊柱管狭窄症の種類
- 神経根型 【体の左右どちらかに症状が現れる】
神経根型では圧迫されているどちらか一方の足や腰に、痛みやシビレ、間欠性跛行が生じます。 - 馬尾型 【体の左右両側に症状が現れる】
脊髄の末端の部分の馬尾という神経の束が圧迫されて生じます。
この場合、両側の足腰に痛み、シビレが出て間欠性跛行も生じます。
足が冷たくなったり、熱くなったり、足の裏の感覚異常や、脱力感が生じたりすることもあります。
腸や膀胱の働きにも関係があるため、頻尿や便秘があります。
この場合は外科的手術が必要となることも多くみられます。 - 混合型
これは「神経根型」と「馬尾型」の両方を兼ねている場合で、神経根と馬尾の両方が圧迫されて、様々な症状が出ます。
外科的手術が必要となることが多くみられます。
4.脊柱管狭窄症が改善しにくい理由
手術をしてもすべてが解決しないことが多く、長く歩けるようになったり痛みがなくなってもシビレが取れないケースがあります。
症状が重症でない場合は安易に手術に頼るべきではありません。
老化によって進行していく病気です。悪い姿勢を長年とっていると、脊柱管狭窄症を引き起こす要因です。
普段から良い姿勢を心がけることが大切です。
5.一二三堂の脊柱管狭窄症に対する治療法
中医学鍼灸
瘀血およびに、腎虚証の鍼灸治療します- YNSA
頭部にあるYNSAの点に鍼治療をします - インナーマッスルの強化
インナーマッスル(腸腰筋)を強化することにより、体幹の安定性、筋肉の柔軟性の向上、下肢支持力の向上を目指します
EMSの機械も使用します - 骨盤矯正
中殿筋・梨状筋の緊張を和らげ、骨盤の前傾・後傾の調整をします
また、股関節を柔軟にします - 運動療法
脊柱管狭窄症の症状を改善するための大事なポイントは、もともと狭くなっている脊柱管をできるだけ広げてやり、痛みやしびれの原因である神経の圧迫を取り除くことです。- 股関節の可動域を高める
- ハムストリングスや体幹の筋肉をゆるめる
- 背骨と背骨の間の椎間が狭くて硬直しているのを広げてゆるめる
シビレで夜も眠れなかった方や、歩行困難(間欠性跛行)であまり歩けなかった方、
坐骨神経痛やシビレのある方が多数、当院の施術で改善されていらっしゃいます。